みなさんが学んだことの中で記憶に残っていることや役に立っていること、今現在も通用していること=仕事力についての第4弾「プロフェッショナル・ビジネスマインド」編の続きです。

■コミットメント力を学ぶ

仕事に対するコミットメントとは「約束したことを必ずやり遂げること」です。そして、約束した以上のものをもってくる。
それが信用につながり、次のチャンスを広げます。
では実際に強いコミットメントをもって仕事をするには、どうすればいいのでしょうか?それは次の2つではと考えます。

①仕事内容に納得していること
 みなさんの中には、自分が望んで採用のお仕事を選んでいる方もいらっしゃるでしょう。
また人事異動で、その立場になった方もいらっしゃるでしょう。
いずれのお立場であっても、採用のお仕事は、「人材」という会社の根幹にかかわるものです。ですから、自分でこの仕事を選んでやっているという意識を持って頂く事が、コミットメントを高める要素となります。 

②コミットメントが高い組織にいること
 もうひとつは、コミットメントの高い組織にいることです。
コミットメントは伝染します。周りの人のコミットメントが高い組織にいれば、それに感化され、強いコミットメントが熟成されていきます。
もちろんそんな理想的な会社は珍しいので、多くは、コミットメントが高い人と、低い人が混在していて、温度差があります。
そのような場合は、コミットメントの低い人の影響をなるべく避けること。
コミットメントの低い人の影響を受けると、それが染みついてしまいます。
直属の上司や先輩でなくても、とにかくコミットメントが高い人になるべく近づいて、影響を受けられる環境を作ってください。

それでも次のような場合は、転職を検討することもありでしょう。

・入社後、社内全員にコミットメントがないことに気づいた場合
 そこに3年以上いると、その思考が染みついてしまいます。
新たに行動様式を塗り替えることは難しくなってしまいます。 

・コミットメントの高い会社に入ったけれども、その会社を選んだことに納得がいっていない場合
 自分が納得していないまま仕事をしている場合、周りはあなたに高いコミットメントを求めますが、あなたはそうでもないというギャップが生まれます。
これは苦しいですよね。追い込まれてつらくなる一方です。
そういった場合は、仕事を変える勇気をもつ事も大事です。約束を果たすということを仕事における大事な原則として、歩んでいきましょう。

■師匠を見つける

若手のみなさんには、どのような仕事をするかより、誰と仕事をするかの方が大事です。
ですから、仕事選びよりも、一緒に仕事をする人選びが大事になります。
経験を積んだ方々ならお分かりなることですが、仕事の覚え方を思い出していただきたい。

①師匠となる上司や先輩の一挙一動を徹底的に真似る
 これは一つの方法ですが、私自身はこれを実践しました。
お手本となる先輩がいて、喋り方、相槌、文章の書き方、持ち物、挨拶の仕方まで、真似ていました。 

②師匠と違ったやり方を覚え、幅を広げる
 顧客やパートナー会社など様々な方々と接する中で、いいものは取り入れて、自分でやってみることを繰り返していくのが第2段階ですね。 

③師匠のやり方を超え、独自の技を生み出す
 真似て、取り入れて身についた技を自分なりにアレンジしてPDCAを回していくことです。
スポーツ選手や職人、医者などプロフェッショナルと言われる人は、技術だけでなく、独自の美学や哲学を持ち合わせていると言われています。
ビジネスパーソンにも取り入れている方は多くいらっしゃいます。
一度、みなさんも振り返ってみてはいかがでしょうか。

今回は、ここまでです。
「プロフェッショナル・ビジネスマインド」編の次回は、リーダーシップやチームワークについて、お話させて頂きます。