今回は、転職希望のみなさんへのお話です。
そもそも採用・不採用の結果は、求人企業とのマッチング次第です。
企業側には個別の事情があり、実業務の必要性から非常に具体的でピンポイントなニーズがあり、そして応募者のみなさんも、千差万別のプロフィールを持つ方だからです。
面接では、採用人数の十倍以上(何十倍のケースも)も多くの応募者とお会いして、自社の事情やニーズに最も合う人を探すために質疑応答が繰り返されます。
優秀な人が採用されるのではなく、ニーズに合う人が選ばれて、採用されるのです。
面接で不合格が続くと自分のスキルだけでなく人間性まで否定されたように感じてしまう方がいらっしゃいますが、決してそういうことではありません。
転職活動中のみなさんへは、面接時の質疑応答の意味を再認識して、新たな気持ちで面接に取り組んでいただきたいと思います。
では、その対策はどうするのか?
面接で「どのように何を聞かれるか?」「どう答えるのが良いのか?」など不安を感じる人も多いと思いますが、求人企業の書類選考を通過した時点で最低限の採用条件はクリアしているということに自信を持って欲しいです。
キャリアやポジションによっては、かなり厳しい質問などをされますが、それは期待の表れでもあります。
問いかけに隠された本音や質問の意図をくみ取ることができれば、自分が採用されるための正しい答えが見つけられるでしょう。
中途採用は面接が重要
中途採用で求められるのは、即戦力人材です。
企業ごとに抱えている事情やその環境、条件できちんと働けるまたは成果を上げられるというのが即戦力ですから、経歴やスキルが素晴らしいからといって選ばれるわけではありません。
また入社後すぐに現場に立つ方がほとんどなので、採用ミスが起きれば直接、経営リスクになりかねません。
「想像していた仕事と違った」
「もっとレベルの高い仕事がしたい」
「直属の上司や同僚とうまく折り合わない」
などという理由で、入社後短期間で退職されることも珍しくないのです。
つまり中途採用は応募者の多様なマッチングを確認しておかないとハイリスク・ハイリターンの賭けになってしまうということですね。
中途採用の面接では、仕事に必要なスキルの確認、事業規模やメンバーの顔触れ、社風、給与水準などの様々な事情を勘案して、応募者が本当に戦力になる人材かどうかが見られます。
企業が何回も面接をしたり、複数の立場の面接担当者にそれぞれの視点からチェックされたりすることも覚悟しておきましょう。
求人内容を正しく理解しておくこと
新卒での就職活動と違い、転職活動は自分が転職したいタイミングと求人募集のタイミングが合うとは限りません。
転職活動自体もなんとなく考えている時期から動き出すまで、数ヶ月から数年かかる方もいらっしゃるでしょう。実際に転職活動がスタートされると、様々な企業の求人情報に遭遇していきます。
次の会社では、今以上に活躍したい、成功したいと思われることは当然なので、会社選びも右往左往してしまいがち。
そこで、今一度、自分の会社選びの条件を整理しておくことは必要ですね。企業の求人募集の内容が具体的に掲載されているか、仕事の内容や勤務条件、職場環境、待遇面などの基本事項に不明点はないかのチェックをしておきましょう。
求人募集には重要事項が凝縮されているものの、わかりにくい表現や省略されていることも多数あります。不明点などは、あらかじめピックアップしておきましょう。(場当たり的な質問では、やる気は見えませんので)
面接は、本体、企業側と応募者側の双方が、お互いの希望や条件がかみ合うかどうかを対応にチェックする場です。
選ばれたいとか雇ってほしい等だけの受け身の姿勢ではなく、応募先企業が本当に自分の転職先としてふさわしいかどうかを確かめるつもりで面接に臨むように心がけることが大切です。
今回は、序章のような内容ですが、ここまでとさせていただきます。
次回は、面接時に確認すべきことなどをご紹介していきます。続く・・・。