先週の雑談ブログの続きです。

「良い人材」の定義って難しいですよね。

わかりやすいところで行くと、「結果を出す人」ですよね。

プロ野球では「個人成績を残す」「チームの勝利貢献度」でしょうか。

結果を出す=活躍する選手が増えると、チームの勝ちも増えて、それを観に来るお客様も増える。

結果として、自分の収入が増えるだけでなく、球団へしっかり利益貢献できる人ということです。

会社でも同様で、「新しい商品を開発する」「新規売上を獲得する」「収益向上の施策を計画・実行する」「コスト圧縮を実行する」など、様々なカタチで利益貢献できる人材を欲しています。

もちろん利益貢献だけではダメですよね。

球団であれ、会社であれ、組織でありチームで活躍して初めて「良し!」なわけです。

そのためにも「チームワーク」「コミュニケーション力」が重要になります。

未だに見受けられますよね「俺様的な人」「手柄は自分」「言っていること、わかる?」みたいな方々。ドラマでも敵役ですね。

こんな方々と一緒に働きたいですか?結果を出すから、我慢しますか?

テレワーク中心だから、気にしない?それは一理ありますが・・・。

でも人材採用では、この一緒に働きたくない人を明確にしておく必要があります。

求める人材の加点ポイントを見ると、結構ぶれますが、

NGポイントを明確にしておくことで、採用時に判断しやすくなりはずです。

でも、その点ばかりを気にすると、ついつい圧迫面接になりがちですので、注意してください。

◆選手の育成は、会社の利益貢献

前回の理髪店マスターとの会話の続きです。

今やプロ野球は、育成の時代です。

MLBでは、1A~3Aまであり、

日本プロ野球もジャイアンツとホークスの2球団は三軍制を組織しています。

カープにも三軍がありますが、現時点ではこちらは主に故障者のリハビリ組という位置付け、昨年末からライオンズも三軍制を導入しています。

この数年、リーグ優勝や日本一になった球団ばかりです。

ジャイアンツの1軍には育成出身選手が6名、ホークスも7名程活躍しています。

某球団の編成(スカウト)をやられている方のお話だと、

「とにかく1芸に秀でた選手」をこの育成枠で、獲得するようです。

「球は早いがコントールがNG」

「捕手で肩がめちゃくちゃ強いが、バッティングはダメ」

「足がとにかく速い」

野球好きの方なら、すでにお分かりですね。

育成選手は原則、入団後3年以内に支配下登録にならないとクビとなります。

育成する球団側の取り組み方で、優秀な選手へと成長するか、埋もれてしまうのかに分かれます。(もちろん本人の努力は必須です)

でもこういった選手が多く活躍すると、ファンはたまらない。

立身出世物語のように思い入れが強くなり、応援にも熱が入ります。

球場にも足を運び、グッズも売れますね。それも長期に渡りです。

球団経営にも大きく影響するので、育成する側のスキルも大変重要になってきます。

一方、日本の会社では、ダメだったら3年で契約終了などという制度は、正社員雇用では考えられません。

そうなると、一芸に秀でた人材よりも万能型に近い人材へシフトするのは、当たり前の行動です。

ではこの育成型の人材は、どうすれば採用枠に入れることができるのか。

その答えの一つは、先ほども述べた「一緒に働きたくない人材」を明確にしておくことです。

どういう人材はNGか。

これは社内でも様々な意見が出ると思います。

NG理由は、OK理由と違い、その内容がリアルに出てくるケースが多いです。

みなさん、こちらの方が記憶に残るんでしょうね。

注意してほしいのは、主観が強すぎで、文句の言い合いみたいにならないこと。

含めてほしいのは、お客様視点です。

「お客様だったら、初対面でこの態度はどう思うか」

「お客様だったら、この受け答えはどう感じるのか」

「お客様だったら、この身なり・服装からどのような印象を受けるか」など。

清潔感がない、笑顔や表情が乏しい人、空気が読めなさそう人を採用すると、

その方は面接時と同じ状態で、お客様と接するであろうことは十分推測できます。

これは営業部門の採用だけでなく、企画や間接部門でも同じです。

協力会社や委託先の皆さんはもちろん、他部門の方々とも何らかのコミュニケーションは必ずあります。

自分が感じた印象が、その後も様々な人々に伝染していくを意識してみましょう。

これは仕事ができる人材だと採用しても、お客様や回りの方々から評判が悪ければ、結果、利益貢献できない人材となってしまいます。

お客様視点も含め、自社で絶対NGなポイント整理して、面接を行い、「チームワーク力」や「コミュニケーション力」を見極め、人として魅力がある人材を採用して、会社として育成していく。 会社の利益貢献のため、ぜひ育成型人材の採用もご検討ください。