今回は、雑談ブログです。
長く通っている理髪店のマスターとは、いつもスポーツの話で盛り上がります。
プロ野球、Jリーグ、MLB、NFL、欧州チャンピオンリーグと様々。
マスターも忙しいのに、いろんなジャンルの会話ができる。
その情報収集力はさすがです。
そんな中、特に多いのはプロ野球。
マスターはG推し、こちらはC推し。
2020年7月31日時点、1位と最下位です。
(ガンバレ!C!!個人的で、すみません。)
でも会話のほとんどは、勝敗や試合内容ではありません。
活躍する選手の発掘・育成についてなのです。
野球が得意でない方に、少し説明をさせていただくと、
球団は、支配下登録選手を最大70名と、
育成選手(定員なし)を保有できます。
※育成選手は支配下登録選手として契約されないと1軍の公式戦には、
出場できません。(現在、Gが最多で22選手在籍)
その中で、プロ野球の今季の1軍選手登録枠は31名、出場可能なベンチ入り
人数が26名となっています。
この26名にどのような選手を選択し、登用するかは各球団のうでの見せどころです。
◆選手の発掘は、会社の採用活動
この理髪店には、某球団の編成(スカウト)をやられている方など、現在も
プロ野球に関わっているOBの方なども常連さんでいらっしゃいます。
マスターがこういった方々との会話を小出しにしてくれるのが、まさに垂涎の的。
新ネタでなくとも、会話は弾みます。
プロ野球の編成のお仕事は、基本的に会社の採用活動と同じです。
「御社が求める人材とはどのような人ですか?」と質問をすると、
大体、こういう回答をしませんか。
「地頭が良くて」
「チャレンジ精神があり」
「コミュニケーション力も高く」
「協調性もある」
「同職種・業界で3年以上活躍」
「英語力もある」
「長く働いてくれそう」など、どこの会社も欲しい人物像です。
プロ野球でいうと、
「投げて打てるエースで4番」
「足が速い」
「肩が強い」
「150km以上の球を投げる」
「キャプテンシーがある」
「守備がうまい」などでしょうか。
こういう能力をすべて持っている方がドラフトされるのでしょうね。
球団の選手獲得は、ドラフト、FA、トレード、新外国人の各ルートがあります。
注目はやはりドラフトでの選手獲得です。
「第1回選択希望選手。〇〇・・・」というやつですね。
編成担当の方は、概ね地域ごとに担当が分かれており、高校、大学、社会人などで活躍する選手を長期に渡り、視察、分析されるようです。
上記にあるような野球に関するスキルは、数値化され基礎数値として認識。
それ以外もたくさんチェックポイントがあるようですが、おもしろいなと思ったのは、
「負けた時やチームメンバーがミスしたときの態度や声がけなどの姿勢」
「守備につく、ベンチに帰るときなどの本筋以外の動作」
など野球への取り組み姿勢を良く観ているそうです。
もちろんドラフト前に本人と直接会話することもNGなので、
視察することで様々なスキルを確認していきます。
ある球団では、どんなにスキルが高くても、この野球への取り組み姿勢に難があると選考外となるそうです。
では私たちの採用活動ではどうでしょう?
前述の求める人物像どおりに採用できる会社は、ほんの一握り。
ましてや応募者の方々が、実際に仕事をしているシーンや普段のコミュニケーションについて。確認することもできません。
応募からスタートして、数週間から1,2か月以内には、採用可否の判断が必要です。
媒体会社や人材紹介会社の営業の方には、面接の回数を減らすことや
1日で複数回実施して、少しでも短期間で選考することが、採用で優位に立つ条件と提言されるところもあります。
それも一つの選考手法でしょうが、入社後、会社に利益をもたらし、
回りにも良い影響をもたらす人材を、今一度、定義していかないと
採用すること自体が目標となり、その結果だけを追い求めてしまいがちです。
すみません、長くなりそうなので、また次週に追加投稿させて頂きます。