人材紹介とは求人手法の一つで、人材の採用を行いたい企業に対し、専任のコンサルタントが求職者を紹介する手法のことを言います。すでに求人広告と併用して活用している企業も多いのではないでしょうか。
人材紹介サービスの特徴やメリット・デメリットを詳しく知り、自社や募集ポジションに合わせてうまく活用しましょう。
◆人材紹介サービスとは
人材紹介サービスは、企業から求人の依頼を受け、求人内容に合った人材を紹介する有料のサービスのことです。厚生労働大臣から許可を受けた「有料職業紹介事業」です。
人材を紹介する際には履歴書と職務経歴書、人材紹介会社による推薦理由が提供されるのが一般的です。その書類に基づいて選考を実施した後、面接をする場合には人材紹介会社を経由して候補者とのやり取りを行い、選考を進めていく仕組みです。
〇一般紹介・登録型
人材紹介会社が保有する登録者データベースの中から採用要件に合う人材を紹介するサービスです。人材紹介会社のなかで一番多いのが一般紹介・登録型です。入社した時に紹介手数料が発生する成功報酬型です。
〇サーチ型(エグゼクティブサーチ・ヘッドハンティング)
採用難度が高いとされる専門的な職種や高度なスキルを持つ人材を求める際に適しています。データベースから探すだけではなく、SNSやあらゆる手段を使い採用要件に合う人材を探します。求職者が転職を希望して応募するのではなくヘットハンターから声をかける手法です。最初に着手金を払うケースが多いです。
〇アウトプレースメント型
企業の倒産や雇用調整に伴い就職支援を行う業態で、「再就職支援型」とも呼ばれます。人員削減が目的のため、再就職にかかる費用は企業が負担します。そのため、受け入れ先の企業は低コストで人材を採用できるのが特徴です。
◆人材紹介サービスのメリットとは
・初期費用が抑えられる
成功報酬制が一般的なので入社決定したとき料金を支払います。これは求人広告との大きな違いです。求人広告を出しても採用出来なかった、ということもあるでしょう。これが成功徴収型の良いところです。ただサーチ型をお願いすると最初に着手金を支払うケースもあります。
・非公開での採用活動が可能
新規事業・プロジェクトに伴う人材募集で競合他社に知られたくない、社員に人事状況を知られたくない、求人応募が殺到しないようにしたいなど様々な理由があると思います。人材紹介会社に依頼をすれば非公開の扱いにしてもらえます。
◆人材紹介サービスのデメリット
・採用単価が高くなる
成功報酬は年収の35%が一般的、エンジニアなどはそれ以上が多いと思います。決して小さい金額ではなく、採用単価が100万円は超えてしまう場合もあるでしょう。
・採用ノウハウが蓄積されにくい
転職者とのやりとりなど人材紹介会社が代行をしてくれるため採用担当者は業務効率化されますがノウハウが蓄積されにくいということも理解しておく必要があります。
採用活動の一部を人材紹介会社に担ってもらえることは、人材紹介サービス利用の非常に大きなメリットです。上手に人材紹介会社とコミュニケーションをとり、パートナーシップを形成すること、そして自社の目的に合った採用手法や人材紹介サービスを選ぶことで採用成功となることでしょう。