「第二新卒」という言葉はもうみなさんご存じの言葉ではないでしょうか。
第二新卒とは新卒のように明確な定義がないですが、一般的に学校を卒業してから3年以内に転職をする人材を指します。
例えば、新卒採用で「母集団形成がうまくいかない」「内定者数が達していない」など、課題があるとき、第二新卒を積極的に行う企業が増えています。
◆第二新卒採用のメリット
・社風になじみやすい
これは働く上で一番大事なポイントでないでしょうか。
中途採用のよくある失敗ケースとして過去の経験の強い固定観念が生まれてしまい、なかなか変化を受け入れられないというのがあります。第二新卒は経験が比較的浅いので、新しい経験として受け入れやすいという傾向にあります。
もちろん中途採用でも柔軟に変化を受けられる人もたくさんいますね。
・新卒採用とスケジュールが被らない
新卒採用は1年間のスケジュールが組み込まれ世の中一斉に開始されます。その点、第二新卒は中途採用と同じ通年採用となります。
採用担当者の方はいくつかの業務を兼務していることが多いので業務を分散化できることはメリットと言えます。
◆どうやって採用すればいいのか
最近、中途採用の求人サイトでは「第二新卒特集」が組まれています。求職者側も「第二新卒」という言葉は浸透していると思います。
また、第二新卒向けの転職イベントあります。現在はコロナ渦の影響で中止が多いのでweb媒体などを活用しましょう。
また、エージェント(紹介会社)の活用もよい方法です。
◆第二新卒の注意するポイント
第二新卒は新卒採用と似たような採用手法にはなりますが、細かい部分で注意するポイントがあります。
第二新卒を成功されるにはどこまで面接で求職者の希望やこだわり、仕事への判断基準を把握できるかにあります。これがポイントです。ということは面接のヒアリングが重要ということです。
・ワークライフバランスをどのように望んでいるか?
・職場の人間関係はどうだったのか?
・仕事に対する意欲や考え方はどうなのか。その経験から何を学んだのか。失敗したときどうしたのか?
・なぜ退職を希望しているのか?
・新卒の時になぜその会社を志望したのか?
・これからどのようなスキルを積んでいきたいのか?
表面的な言葉ではなく、本当の希望やこだわり、仕事への判断基準を理解していきましょう。
そして、第二新卒の採用および入社後に「社会人経験があるからこれくらいできるだろう」と思わないように。就業経験があったとしても、第二新卒の場合、経験が限定的です。できること、できないことを確認し育成していくことが大切です。