今、企業の採用活動にマーケティングの考え方を取り入れる「採用マーケティング」が注目されています。
消費者マーケティングの考え方を活かして採用活動を行えば、求めている優秀な人材を確保しやすくなります。
◆マーケティングとは?
「マーケティングとは、顧客、依頼人、パートナー、社会全体にとって価値のある提供物を創造・伝達・配達・交換するための活動であり、一連の制度、そしてプロセスである」
と、アメリカのマーケティング協会で定義(2007年)されています。
ということは、お客様に商品・サービスを選んでもらうまでの過程全般の活動がマーケティングであり、お客様の購買プロセス全体に関わる全ての活動がマーケティングの対象領域となります。
これを採用に言い換えると
「採用したい人のニーズを満たす職場を作り、あらゆる手法を用いて、その価値を採用したい人に伝え、入社したいと思わせること」と言えます。
◆なぜ採用マーケティングが必要なのか?
・採用手法の多様化
今までは転職サイトを利用した応募が一般的だったのに対し、SNSやイベントを通して求職者に直接アプローチをするダイレクトリクルーティングなどの手法も登場しています。
その結果、エージェントや求人媒体頼みの採用から中間業者を通さずに、自分たちでイチから採用活動を行なう「自社採用」に注力する企業が増加しており採用力の強化のために、マーケティング思考が必要とされているのです。
◆採用マーケティングとは何をやるのか
採用マーケティングの全体像は、【認知】>【興味】>【比較・検討】>【決定】
そして社員になることです。
【認知】
認知の目的は
「会社のことを知ってもらうこと」
転職ニーズの有無に関係なく、自社に入社してほしいスキルやマインドを持っている人がターゲットです。
SNSでの情報発信やイベントに参加、転職ニーズが無くても接点を持てる機会を設けましょう。
【興味】
興味の目的は
「転職先として興味を持ってもらうこと」
どのような会社なのか、どのような社員が働いているかがわかる情報を発信しましょう。
【比較・検討】
比較・検討の目的は
「競合他社となっている会社との比較・検討で優位に立つこと」
優位に立つ情報は何か? 働く環境か、福利厚生か、給与体系かリサーチし必要な情報を提供しましょう。
【決定】
決定の目的は
「入社したいと思ってもらうこと」
こちらが内定をだしても承諾をしてもらわない限り採用は終わりません。
条件面をきちんを伝えること、早期退職がないように仕事内容、職場環境を理解してもらいましょう。
まだまだ考えることはありますがそれは次回で。
ぜひマーケティング思考を身に着けて、自社の採用活動に当てはめてみて下さい!