ここ数年フリーランスで働く人が増えてきました。
今回はそもそもフリーランスとは何か、メリット・デメリットについてご紹介します。
■フリーランスとは
フリーランスとは、組織に所属せず「個人で仕事を請け負う人やその働き方」を指す言葉です。
個人事業主と混同されがちですが、個人事業主とは開業届を提出して個人で何らかの事業を行う人の「税務区分」を指します。
会社員との大きな違いは、フリーランスは雇用契約ではなく、業務委託契約を結ぶことです。
会社との雇用契約がないため「労働基準法」などの法律が適用されません。そのため、勤務時間や勤務場所などの面で自由度が高いものの、最低賃金や残業時間など法律で定められたルールがフリーランスには適用されません。
■フリーランス法(新法)
2024年11月1日にフリーランス法(正式名称:特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)が施行されました。フリーランスと発注事業者間での取引適正化や、フリーランスの就業環境整備を目的としたもので、かねてから施行されていた「下請法」の順守体制をベースに、より規制範囲を拡大、あるいは一部内容のブラッシュアップを行った新しい法律です。
参考:公正取引委員会 フリーランス法特設サイト
https://www.jftc.go.jp/freelancelaw_2024/
■フリーランスとして働くメリット
◎自由な働き方
これが最大の魅力ですが「自由な働き方」です。
就業規則もなし、勤務表もなし、担当業務以外にもいろいろな役割がありそんなことに時間を取られてしまうこともない。
スキルさえあればいつでも・どこでも、どんな業務をどの程度受けるかを自分で決めることが出来ます。
◎自分で仕事選びをする
会社員の場合は自分の希望に合う仕事が出来るとも限りません。異動もあれば、会社の方向性が変わってくることもあります。また正当に評価してもらえないという不満もあるかもしれません。
フリーランスの場合は自分で業務を決めて請け負うため納得感や達成感も大きくなります。
◎高収入の可能性もある
こちらも魅力の一つですが報酬はパフォーマンス次第で高い年収を実現できます。会社員時代には考えられないほどの報酬になることもあります。
■フリーランスのデメリット
◎収入が不安定
先ほどは高収入の可能性の話をしましたが、結局は「自分で仕事を獲得してくる」ことができれば収入が得られないです。ここが一番のリスクです。
継続的に収入を得られる仕組みがあれば問題ないですがそこにいきつくまでは時間と労力がかかります。
◎確定申告等の手続きが必要
会社員は年末調整で会社が手続きをしてくれましたが、フリーランスは個人で手続きを行わないといけません。税務上の知識も必要になってきます。
◎相談相手がいなくて孤独
1人ですべて決められることはメリットですが、相談できる相手がいないというのは孤独です。また「みんなで頑張ろう」と励ましあいながらモチベーションを保つことがないため自分で上手にモチベーションを上げる必要があります。
■まとめ
今は色々な働き方が増えてきて周りでもフリーランスになる人もちらほら出てきているのではないでしょうか。フリーランスは一見「自由」で「気楽」なイメージに感じますが
「責任」と「覚悟」が必要だということを忘れてはいけません。働き方や実態をしっかりと理解する必要がありますね。