中途採用を始める要因として一番多いのが「退職者がいるから」ではないでしょうか。
ほかには業績向上のための増員という要因もあるかもしれないです。
これは素晴らしいことですが、どこの会社も残念ながら退職者はいます。
今回は退職者の退職理由を分析することについてご紹介します。

■退職理由を分析する必要性

採用はとても費用がかかります。募集をするための費用、スカウトを送る・面接をする・選考する人件費、内定者フォローなど。
入社して数年で社員が退職してしまう・・・となるとまたイチからやり直しになってしまいます。
新しく入社する社員のためにも、会社で活躍してもらうためにもぜひ退職理由を分析しましょう。

■退職理由

「退職したい」と社員から言われた場合、きっと会社では面談をすると思います。
そこで退職理由を聞くことになりますが、ここには建前と本音があります。
引き止めたりもすると思いますが、その時には退職意思が固まっていることが多いです。
退職するのどうしようかな?では面談には望まないですね。

私も何回か転職をしていますが、退職意思を告げたときには「絶対に退職する」という強い意志で面談に臨みました。
覆されないように「退職理由」を盛りました!
私も建前で退職理由を伝えました。

「エン・ジャパン 人事のミカタ」
https://partners.en-japan.com/qanda/desc_600/
転職者の退職理由のほんねと建前の調査しておりその結果は下記のようになっています。

[建前]
1位 家庭の事情:31.9%
2位 仕事内容:24.7%
3位 体調の問題:11.3%
4位 社風や風土:5.8%
5位 給与:4.6%
6位 人間関係:4.5%
7位 待遇:4.2%
8位 評価:2.3%
[本音]
1位 人間関係:25.8%
2位 社風や風土:18.4%
3位 仕事内容:16.3%
4位 給与:12.3%
5位 待遇:9.8%
6位 評価:4.1%
7位 家庭の事情:2.7%
8位 体調の問題:2.5%

みなさん、本音では退職理由を伝えないんですよね。
ではどのように退職理由の分析をすればいいでしょうか?

■退職理由を分析するのは・・

建前と本音がある退職理由ですが、本音を聞き出すには利害関係のない方と面談する方法もありますが、現実的には、、、ちょっと難しいかな、と思っています。

ただ、本音を言わなくても建前の中にも本音が潜んでいるはずです。
一般的に退職理由は一つではないです。いくつも重なり決断になります。
第一位の理由は建前だったとしても、第三位、第四位くらいに本音が隠れているかもしれません。それをぜひ面談で引き出してみて下さい。
退職理由を洗い出せたら何が原因なっているのか分析し、改善しましょう。

長時間労働が原因の場合は、仕事内容の問題なのか、仕組みが問題なのか…
人間関係が原因の場合は、上司・同僚・部下のどこに問題があるのか…
仕事内容の場合は、どんな仕事が問題なのか…

会社により原因は様々ですが、中途採用を強化するだけではなく、退職理由からの改善も進めてみて下さい。