エン・ジャパン(東京都新宿区)は8月6日、「中途採用の選考辞退」についてのアンケート調査を実施し、結果概要を公表しました。調査対象は、直近1年以内に中途採用を実施した企業293社。

■「選考辞退」経験85% 大企業の過半数が「増加した」と回答
選考辞退の発生有無を聞いたところ、85%が「あった」と回答。同社が2018年に行った調査結果と同程度だが、以前と比べて、辞退の発生数に変化はあったか尋ねると、45%の企業が「増えた」と答えています。特に、従業員規模が1000人以上の企業が56%と最も高かったです。

■辞退のタイミングは面接前が最多 「ドタキャン」の8割以上はすっぽかし
選考辞退が発生したタイミングは、「書類選考通過者による『面接前の辞退』」が60%で最多となり、6ポイント増加しました(前回調査比)。また、「面接過程の応募者による『選考中の辞退』」は58%で、8ポイント増加しました(同)。「面接前日・当日の『ドタキャン辞退』」は52%で前回より6ポイント減少しましたが、企業への辞退連絡の有無については83%が「連絡はなかった(すっぽかし)」と回答し、10ポイント増加していることがわかりました。なお「内定後の辞退」も52%でした。

また、応募者の辞退理由の最多は「他社の選考を通過した・内定を取得した」(78%)で、2位以下の理由(給与・待遇、仕事内容など、その他)を大きく上回りました。

■辞退防止対策、どんなことをしている?
52%の企業が、選考辞退を未然に防ぐ対策を講じていることがわかりました。企業規模別に見ると、「1人から49人」の企業が45%であるのに対して、「1000人以上」の企業では78%が対策を行っており、その差は33ポイントでした。
具体的な対策トップ3は、「書類選考後、通過者への連絡を早くする」(85%)、「面接日程を複数送り、選択できるようにする」(76%)、「応募者に、今後の選考の流れやお礼をメールで送る」(60%)という回答でした。

同調査はインターネット調査により、2024年6月11日から7月9日に実施されました。調査対象は、同社が運営する人事向け情報サイト「人事のミカタ」を利用する企業293社。調査の詳細は以下より確認できます。ご参考まで。
https://corp.en-japan.com/newsrelease/2024/38339.html