カルチャーフィットとは、自社の文化や企業風土に対して、人材が適切にフィットしている状態を指します。採用の分野で用いられる言葉で、重要な選考基準の一つとして注目度が高まっています。
カルチャーフィットしている人材だと、人材定着率が向上し、社内のコミュニケーションが円滑になったりするなどのメリットがたくさんあります。
ぜひ確認をしていきましょう。
■カルチャーフィットが重視されている理由
なぜカルチャーフィットが注目されるようになったのでしょうか?
「また辞めちゃった・・・」
「この前採用したばかりなのに・・・」
と思うことはないでしょうか。
採用することはゴールではないですよね。
◎人材不足
人材不足は近年の企業の課題となっています。
入社3年以内に退職する人の割合は30%以上といわれており、その原因のひとつに「企業文化に合わないから」という理由が挙げられています。
◎働き方の多様化
リモートワークの普及に伴い、オンラインでのコミュニケーションは一般的になってきました。
かつて出社が当たり前だった時に比べると、オンラインだけではスムーズに意思疎通が取れない場合も出来てます。そこからズレが出てきてしまうこともあります。
■スキルフィットとの違い
採用においてもう一つ重視されるポイントに「スキルフィット」があります。これは「スキルや経験が業務に適しているかどうか」を判断する指標です。
スキルフィットはカルチャーフィットと比べて定量化しやすく、採用の基準として設けやすいことから、従来重要視されてきた経緯があります。
しかし、スキルフィットが高い人材が必ず自社で活躍できるとは限りません。
■どのようにカルチャーフィットを判断するか
◎自社のカルチャーを明確にする
カルチャーを言語化するのは難しいかもしれませんが、それは既存社員が知っています。
既存社員にヒアリングをしましょう。
・仕事において大切なことはなんですか?
・自社のよいところはどこですか?
・みなさんどのようにコミュニケーションを取っていますか?
・日常業務をどのようにして進めていますか?
言語化出来たらそれを既存社員に伝えましょう。
既存社員がカルチャーを理解していることも重要です。
◎自社カルチャーに沿った面接
カルチャーが言語化されたら面接で確認をしていきます。
「候補者の価値観や行動を引き出すような質問をする」
私は志望動機を聞くよりも価値観を聞いた方がフィットするか判断がつきやすいと思っています。
■まとめ
よく面接官から聞く言葉としては「社風に合わないので」という言葉がありますが
どういうことが社風に合わないのか、どういうことだと社風にあっているか
面接官の感覚や価値観だけではなく、言語化していき共通認識になれば
ミスマッチもなくなり、精度の高い採用活動が行えると思います。