タレントアクイジションはまだあまり聞きなれない言葉だと思いますが、次世代の採用戦略を成功させるポイントと言われています。
タレントアクイジション(Talent Acquisition)
「タレント(有能な人材)」と「アクイジション(獲得)」を合わせた言葉です。

では、現在行っている採用活動と何が違うのでしょうか?

■タレントアクイジションと従来の採用活動の違い

タレントアクイジションと従来の採用活動は、同じ人材獲得の目的を持ちながら、アプローチや戦略性において大きな違いがあります。
従来の採用活動は、具体的なポジションやニーズが出た際に、短期的に行われる活動が中心で、主な手段として求人広告の掲載や履歴書のスクリーニング、そして面接の実施が挙げられます。
一方、タレントアクイジションは組織のミッション、ビジョン、そして中長期の戦略に沿った人材獲得を中心とし、継続的な人材獲得のプロセスとして捉えられています。市場のリサーチからタレントマッピング、雇用ブランディングや従業員のエンゲージメント、さらにはキャリアパスの設計など、多岐にわたる活動が関わってきます。

タレントアクイジションの良いところは
・優秀な人材を獲得できる
・転職潜在層を開拓できる
・採用のミスマッチを防ぎやすい
・採用力の強化
となります。

言っていることはわかるけど、難しそう、、、
と思われるかもしれないですよね。

■タレントアクイジションをするのはどうするのか?

・タレントプールリクルーティング

タレントプールリクルーティングとは、候補者となるタレント情報が蓄積されたデータベースを活用する採用手法です。過去に実施した採用選考の応募者や外部企業の優秀な人材などの情報をデータベースに蓄積し、タイミングをみてアプローチします。
すでに採用システムの中にこのタレントプールの機能があるものもありますよね。

・SNSの活用
いまやだれもがSNSを使っています。SNSのチャネルを使って候補者により伝わりやすく発信するのも効果的でしょう。気軽に対応したり、企業の様々な面を伝えることができるため、興味をもってもらいやすくなります。

・ダイレクトソーシング
ダイレクトソーシングは、企業側が直接アプローチする採用手法です。会社を深く理解した上層部などが人材となると、自社に合った人材を見つけやすいというメリットがあります。

・採用ブランディングの強化
タレントアクイジション自体、採用ブランディング強化につながる重要なポイントといえます。候補者へのアプローチ方法を最適化したり、自社に興味をもってもらえるように企業の将来のビジョンを伝えたりするなど、より価値のある働きかけをするといいでしょう。

やり方は実は今、行っている採用活動でも取り入れているものだと思います。
違いは具体的なポジションがあって募集をしているのか、中長期的な戦略をもって人材獲得をしているのか、という点です。

■まとめ

次世代の採用戦略と言いましたが、実はまだ実例が少なく大手数社が始めている、というのが実態です。
すぐに実施できなくてもこれから人材獲得は厳しくなるのは目に見えてますのでタレントアクイジションという考え方を検討してもられば、と思います。