どの業界・職種も採用が厳しいという声ばかりをお聞きします。
現在の採用活動では、自社が求める人材を採用するための戦略である「採用戦略」を立てる企業も増えています。
そこで今回は採用フレームワーク【TMP設計】をご紹介します。
採用ポイントをパターン化した「TMP」を活用することによって、ミスマッチングを防ぎ採用設計を立てることができます。
◆TMPって何?
TMPとは「採用設計におけるフレームワーク」のことをいいます。
採用を設計したり見直しを図る際に、どこから考えればよいのか、何から手を付ければよいのか迷うことがあると思います。
採用手法やツールも多様化しており、検討することが多いでしょう。その際にはまず基本に立ち返り、「TMP」から考えていくとよいでしょう。
T:-Targeting-:具体的な採用ターゲットの設定
この設定を誤ってしまうと、その後の採用活動全てにズレやブレが生じてしまうため慎重におこないましょう。Targetingをおこなうときには、より具体的な人物像を設定するといいでしょう。
例えば
「コミュニケーション能力がある人」
ではなく
どんなコミュニケーション能力のあると良いのか、
目上の人とのコミュニケーションなのか、同年代とフランクに会話ができる力なのか、子供と仲良くなれる雰囲気なのか、それはどんな経験をしている人が良いのか
具体的にしていきましょう。
M: -Messaging-:ターゲットに向けたメッセージ作成
ターゲットに対して打ち出す内容を作成しますが、Targetingした人材に対して魅力的な内容であることが大切です。
目上の人とのコミュニケーションをとるのが得意な方とした場合
「業界トップであり、社会への貢献度が高い」とするよりも
「お客様との信頼関係を築ける仕事です」とした方が心に刺さります。
何が魅力かわからない、、、と思う企業もあると思いますが、
必ず魅力がありますので今いる社員の方に聞いてみて下さい。
・目標の魅力:組織の目標に共感してもらえるか
・仕事の魅力:やりがいのある仕事に感じられるか
・風土の魅力:組織や風土が自分に合っていると感じられるか
・待遇の魅力:納得のいく給与や休日、福利厚生があるか
・上司の魅力:この人と働きたいと思ってもらえるか
・職場の魅力:ここで働きたいと思ってもらえるか
P:-Processing-:採用プロセスの設計
ターゲットとメッセージを策定したら、次は魅力付け・見極めができるような選考フローを設計していきます。候補者と一番接点を取ることができるタイミングは選考フローのため、この設計でいかにクロージングができるようにするかが重要です。
・見極め観点でのプロセス設計
・魅力付け観点でのプロセス設計
必要なのはこちらの2つ、求めている人材かどうか見極めるプロセスと選んでもらえるプロセスです。これは面接官が重要な役割を担っています。
ターゲットとなる候補者から「選ばれる」面接を展開するためにも面接官トレーニングなどの育成が必要です。
◆まとめ
採用がうまくいかなかった、もっと改善したいという採用担当者の方は、本質的な採用設計から見直しを図るのも良いかもしれません。