2024年1月30日にIndeed社が新たな求人配信プラットフォーム「Indeed PLUS」をリリースしました。
当社のクライアントも早々にご活用頂きましたが、あらためて「Indeed PLUS」ができることなどを紹介していきます。

■Indeed PLUSとは
Indeed PLUSとは、「Indeedに出稿した求人を複数の求人サイトに自動掲載できる機能」です。
Indeedと連携している求人サイトの中から、求人の内容や応募状況に最も適したサイトを自動で判断し、掲載します。連携サイトは現時点で「タウンワーク」「リクナビNEXT」との2種類ですが、2024年3月以降には「リクナビ派遣」「はたらいく」「とらばーゆ」「フロム・エー ナビ」も追加される予定です。Indeed PLUS連携求人サイトの管理はIndeedの管理画面で一括で行えます。予算の設定や応募者管理、パフォーマンス分析などをする際も、各サイトにわざわざアクセスする必要がありません。

■Indeed PLUSの料金
Indeedの有料オプション「スポンサー求人」によってIndeed PLUSを利用できます。その他に初期費用はかかりません。スポンサー求人で設定した上限予算内で連携求人サイトに自動出稿・運用されるため、各求人サイトで個別に予算設定する必要はありません。
料金体系はクリック型課金で、求職者が各連携求人サイトで求人をクリックした際に費用が発生します。

■Indeed PLUSのメリット・懸念点
Indeed PLUSを利用するメリットは以下の通りです。
①反響のあるサイトに自動で出稿できる
②アプローチできる求職者数が増える
③クリック課金なので無駄な掲載費がかからない

一方で、下記のような懸念点も考えられます。
①掲載先は自動で決められるため、指定できない
②どこに掲載されたのか、どこから応募があったのか管理画面ではわからない
③出稿先を選定するAIの精度が分からない

こうした点については、実際に運用しながら効果検証していく必要があります。また2月まで短期間ですが、入札単価が高騰しましたね。予算配分も考慮しながらの検証となりそうです。

■まとめ
Indeed PLUSの登場により、今後はIndeed PLUS連携求人サイトに直接出稿する必要がなくなるのではないか?と考えられます。
日本の労働力人口は減少を続けており、今後ますます求職者の取り合いが激しくなっていくと予想されています。母集団形成が難しくなる以上、最適なサイトで出稿しクリック率・応募率を高めていく戦略をとる企業は多いでしょう。Indeedに出稿すれば自動で最適なサイトに掲載してくれるため、人間が出稿先を選ぶよりも効果が出やすいとして、直接出稿をやめる企業も出てくる可能性があります。
但しIndeedはリクルートのグループ企業であるため、リクルート系列のみとの連携となる場合、影響は限定的になるかもしれません。如何せん求職者の取り合いは継続するため、他の求人サイトや人材紹介なども含め、総合的に母集団を膨らませる手段は必要になるでしょう。