採用CXという言葉をご存じでしょうか?
CXはCandidate Experience、「候補者体験」を意味します。
「ここに応募してよかった」と思ってもらえるような価値を企業側が演出する取り組みのことを言います。それは採用の可否にかかわらずです。

すでにやられている部分もあるかもしれませんが、ぜひ復習の意味も含めて考えていきましょう。

◆なぜ採用CXは必要なのか?

もちろんそれは採用が厳しいからですよね。企業は「選ぶ時代」から「選ばれる時代」に変わっています。
・労働人口の減少
・終身雇用制度の崩壊
・インターネットの普及
(情報が簡単に入手できるようになった、さらに悪い情報も手に入りやすい)
という厳しい環境です。
これからの採用は、従来の短期決戦の採用スタイルから、ファンづくりやタレントプールによる「ストック採用」への切り替えが必須です。

◆採用CXを実際に行うには・・・

採用CXを高めていくには、採用活動における各プロセスにおいてCXを高める取り組みが必要です。
「採用方針の明確化」「認知」「応募」「選考」「内定・入社」の5つのプロセスに分け、具体的に確認をしていきましょう。

◎「採用方針の明確化」
そもそもなぜ採用を行うのか、明確にする必要があります。これにより次に何をするべきなのかも見えてきます。
・事業に対する理解
・自社の魅力の整理
・ペルソナの策定
・採用基準の明確化
・競合他社分析

◎認知
実際の採用活動をスタートです。「ここで働きたいな」と思ってもらえるように発信を行います。
・求人票や採用サイト
・インタビュー記事
・プレスリリース
・SNS発信
・コンテンツSEO
・イベントや交流会の開催

◎応募
応募がきたら誠実に対応を行います。さらに「ここで働きたいな」と思い続けてもらえるように取り組みます。
・求人票
・スカウトメール
・リファラル(社員紹介採用)
・SNSのDM
・人材紹介
・応募フォーム
・採用担当者からの返信

◎選考
選考に進んだ場合、ここで初のコミュニケーションをとることになるので第一印象は重要になります。候補者に寄り添った対応を行います。
・オフィス環境の整備(対面面接の場合)
・面接に参加してくれたことへの感謝の言葉
・アイスブレイク
・面接官の質問内容
・候補者からの質問への回答
・選考中のコミュニケーション

◎内定と入社
内定通知を出した後も最後まで「ここで働きたい」と思ってもらえるような取り組みが必要です。
・内定通知は早く出す
・面談実施
・懇親会
・内定者研修やイベントの実施

いかがでしょうか?
すでに実践しているということは多々あるかと思いますが、長期的な考えとして「ここに応募してよかった」と思えるようなファンを作ることを意識して採用活動を取り組んでいきましょう。