新卒採用でも中途採用でも内定辞退は防ぎたいものです。

コロナ禍とは言え、採用市場は売り手市場となっていることは変わりありません。労働人口が減少しているにも関わらず採用基準が上がっているため優秀な人材に内定が集中したり、時間やコスト面でも大きな問題となります。

そこで今回は内定辞退を防ぐ方法についてご紹介します。

■なぜ内定辞退となるのか

内定辞退になる候補者は1次面接、2次面接と何回か面接・面談を受けていて、本人の希望も聞いているはずです。それでも辞退となるのはなぜなのか…

・給与、勤務地など待遇が合わない

一番多い内容としては意外にも「給与、勤務地など待遇が合わない」ということ。

応募段階では複数の勤務地候補があって実際の勤務地がまだわからなかったり、大まかな目安となる給与で選考を進めていて、実際に話が具体的になった時に折り合いがつかず、内定辞退となるケースが見受けられます。

・社風が合わない

社員の対応や言動が理由で内定を辞退することがあります。
会社説明会や選考での社員の雰囲気やエピソードから、ある程度の社風は感じ取れるものです。また、第三者やネット情報から社風に合わないと感じるケースもあると思います。

・他社での内定が決まった

より志望度が高い他社から内定が出たため。
より志望度が高い他社とは、どのような志望が高かったのか、ということになります。応募当初、本命と思って選考に進んでも過程で優先度は変わるはずです。
また、1番最初に内定の連絡をもらった企業を選択ことが多い、というのもよく聞く話です。



■内定辞退をどのように防げばいいか


ポイント1:給与、勤務地など待遇など選考に早めの段階で説明

1次面接では企業側は業務内容の説明、求職者側の経験値を重視して進めていると思います。もちろん業務に興味を持ってももらわないと魅力になりませんし、求職者も戦力になるかどうか見極めなければいけません。とても大事なポイントです。

それに加えて給与、勤務地、残業、有給消化、産休育休の取得率、時短勤務など細かい内容ですが、きちんと説明をしましょう。


ポイント2:自社の魅力の伝え方に工夫を

面接官の選定を非常に重要です。いかに面接で好感度を高めるとともに、説明会や選考で自社の社風が伝わるようなエピソードを盛り込むことが出来るか、です。
例えば、説明会でのふとした瞬間の社員の表情や、社員同士の気軽な会話など、日常が透けて見えるような場面、そのような時に求職者は社風を感じ取ります。

前職で、新卒採用の面接時に「会社説明会で何が一番印象に残っていますか?」と質問したときに
「先輩と後輩の社員が笑顔で話をしているのを見て、ここで楽しく働きたいと思いました」と回答されたことがありました。説明会の内容を必死に作っていた私としてはそっちだったか…と思いました。

ポイント3:内定出しの工夫

内定の出し方を工夫することで、内定辞退を防ぐことは可能です。例えば、社長や役員、配属される部門責任者から直接伝えられると、大切に思ってくれると思いうれしいものです。より志望度の高い他社があったとしても人の心は変わるもので志望度の優先順位が変わるかもしれません。


■辞退される前にまず小さな工夫から

内定辞退は今までコツコツと積み上げてきたものが最後の最後で崩れてしまう、そんな状態です。少数厳選型の採用活動している場合には、一人の辞退がもたらす現実的なインパクトは大きいでしょう。小さな工夫を続けることで内定防止につながります。ぜひお試しください!