テレワークでの活動やオンライン採用の定着化により、多くの企業で採用担当者様の負担が増加している傾向にあります。
そんな担当者への負担を軽減させつつ、コア業務に専念しやすい環境を整えるために、採用関連の業務を外部の業者へ委託する企業も増えてきました。
そこで今回は、採用業務を委託できる内容や活用メリット、注意点なども併せてご紹介していきます。
■人事担当を採用するor業務委託を活用する
企業の成長・発展をにらみ、採用人数の増加も見込めるのであれば、新たに人事担当のスタッフを採用したほうが良いですよね。
採用意欲は成長意欲にもつながりますし、社内にも良い影響を与えます。
また新しい人事担当者も、経験を積むことができますし、社内に採用ノウハウが蓄積されていきますね。
どのような人材が成果を生み、会社に貢献しやすいのかなどの情報が蓄積されてくると、効果的な採用活動行えるようになります。
但し、採用そのものは会社業績などによる変動要素も多く、せっかく人事担当者を採用したのに、異動となったりする可能性も考えられます。
一方で、採用業務委託を活用すれば、人事担当者の業務負担を減らすことができ、本来注力すべき採用のコア業務に専念できます。
また、採用業務委託は比較的安い価格で利用できるところが多いため、人事担当者の業務負担を軽減しながらコストの削減も期待できます。
採用業務を委託すると、社内に採用ノウハウが蓄積されないなど、懸念する点もありますが、フローやマニュアルなどを引き継ぐことで解消することができます。
いずれにしても、自社の課題を明確にしたうえで、人事を採用するべきか、採用業務委託を活用するべきかを、精査してみてください。
■採用業務で委託できる内容
それでは、採用業務委託を活用する場合、どこまでを委託できるのでしょうか。
委託できる業務内容はサービス提供会社により異なりますが、代表的な内容は以下の通りです。
・採用計画の立案
会社の方針等で、採用方針の大枠が決まった段階で、具体的な採用計画立案から対応していきます。具体的な仕事内容、人材要件、採用人数、入社時期、待遇などの入社条件などを確認し、具体的な計画へと進めていきます。
・採用方法の提案
採用計画と採用費(目安)に基づいて、募集手段、採用方法などを具体的にご提案します。
・求人募集の準備
求人内容の詳細インタビュー等により、募集原稿や求人票の作成を代行することも可能です。
・母集団形成
求人メディアの運用、人材エージェントとのコンタクト、スカウトサービスの運用など、有効な応募者を集めるための施策を推進していきます。
・応募/選考管理
おもに採用管理システムなどを共有して頂き、応募者の一元化作業、応募書類の確認・管理、各選考通過者への次の選考日程調整、WEB筆記試験の案内、オンライン面接の設定、連絡などの委託が可能です。
応募者が多数存在する場合など、膨大な応募書類の確認作業や応募者とのコミュニケーションが頻繁に発生するため、これらの業務を委託することで時間や手間を省くことができまし、応募者へのホスピタリティも改善されます。
・書類選考、面接
書類選考や採用面接の代行も委託ができます。
自社の面接官が業務多忙で、基本的なスクリーニングを希望される場合などに、ご活用されるケースが見受けられます。
・内定&入社手続
内定関係書類の提出、内定者面談のアレンジやフォローについても委託することができます。また入社承諾書の受領から、必要書類、事前手続きの案内も対応範囲に含まれます。
■採用業務委託の費用・料金相場
採用業務を委託する場合、サービス内容や企業規模、委託する業務の範囲などよって費用も異なるため、一概に費用がいくらとは言えません。
大まかですが、10万円/月から100万円以上/月もあり、費用に幅があります。ご相談の際は、あらかじめ、委託を検討している業務範囲と予算額をもって、お話しすると良いでしょう
■採用業務委託を活用するメリット
あらためて採用業務委託を活用するメリットをご紹介します。
◆コア業務に集中できる
採用業務委託を活用することで、担当者は、コア業務に注力することができます。採用業務では、採用計画の立案から母集団形成、応募・選考管理、応募者とのコミュニケーションなど膨大な業務が発生します。
これらの煩雑な業務を委託することで、面接や内定後のフォローアップなど、応募者と直接向き合うコアな業務に十分な時間を割くことが可能になります。
◆コストを削減できる
採用業務委託は、比較的安い価格で利用できるところが多いです。
新たに人材を採用するよりもコストを削減できるケースが多いです。
また派遣社員の雇用と比較されるケースもありますが、その点は業務内容とクオリティを加味してご判断してください。
採用業務委託を活用する場合、安価なサービスですと月額10万円くらいから利用できます。業務委託は採用が終了すれば、ストップすることも可能なため、必要な分だけコストをかけることができます。
◆プロのノウハウを活用できる
採用業務委託を提供する会社には、採用に関する豊富な知見やノウハウを持った採用のプロが在籍していることが多いです。
そのため自社で採用業務をおこなうよりも、短期間かつ効率的な採用活動が期待できます。
■採用業務委託の注意点
採用業務を委託する範囲の設定が大切です。
もちろん最初に決めたことがすべてではなく、常に情報共有しながら適切に、臨機応変に担当業務を変更していくことも必要になっていきます。
注意すべき点は、お互いの役割理解のズレですね。
任せたつもりが、委託範囲ではなかったということがないよう、業務フローなどでしっかり確認してください。
あと、個人(フリーランス)の方へ委託する場合は、継続的に協力してくれるとは限りません。
優秀な方は、引き合いが多い可能性もあり、タイミングによっては受託できない場合もあります。
また委託できそうでも、なかなか連絡が取れないなど、コミュニケーションに問題がないかなど、事前の注意が必要です。
最後になりますが、採用業務に関するご質問やご相談がございましたら、お気軽に弊社まで、ご連絡頂けると幸いです。採用経験豊富なコンサルタントがサポートいたします。