「新卒求人サービスに出稿しても、エントリーの数が増えない…」「面接のキャンセルが増えている…」「内定を出しても辞退されてしまう…」など中小企業の新卒採用者からよく聞くお話です。
中小企業の新卒採用はなぜ厳しくなっているのでしょうか?
それは大手企業の採用スピードが増して囲い込みを強化しているから。インターシップを強化しており、優秀な学生に早期に内定を出しているからです。
◆中小企業で新卒採用の厳しい要因は?
○知名度
→大手企業に比べて圧倒的に弱い部分は知名度がない。そもそも知らないという点。
大手新卒求人サイトで「メーカー」「東京」と検索すると2400件出てきます。正直2400件全部見てエントリーする学生はいないはず。そこで読み飛ばされている可能性があります。
○採用リソースが不足
→大手企業は新卒担当者、中途担当者と分業化されていることが多いです。中小企業は一人で新卒も中途も担当、労務も担当、総務も担当とのが現実なのではないでしょうか。そうなると必然的にリソース不足、スピード不足に陥ってしまいます。
◆中小企業が新卒採用を成功させるポイントとは?
では中小企業が大手企業には叶わないのでしょうか?
「大手企業で働きたい!」と思っている学生にはアプローチは無理ですが
「楽しく働きたい!」「○○の仕事をしたい!」「人のためになる仕事をしたい!」「出世したい!」と思っている学生であれば可能性があります。
ではまず何をすればいいのか
○ターゲットを明確化する
→「良い学生」とは誰なのか。改めて考えましょう。
・基本情報(名前・年齢・性別・居住エリア)
・学歴
・人間関係(家族構成など)
・行動特性(志向・価値観・性格)
・学外の活動(アルバイトや部活・サークル)
・キャリアプラン
より具体的にターゲットを決めていくことをお勧めします。
○採用エリアを広げてみる
→新型コロナウイルスの影響でWEB説明会、WEB面接、WEB適性テストは当たり前となりました。いままでは対面で行っていたことがWEBで出来ますから交通費も宿泊もかかりません。全国の学生に目を向けて、例えば地域に強い人材紹介サービスを利用する、求人サイトを利用する、大学にアプローチするというものよい手法だと思います。
○自社採用サイトの強化
→自社の強みとターゲットが明確になれば、自社サイトやSNSから発信できるメッセージやコンテンツの充実度が高まります。ブログ、note記事、Twitterなど利用して自社採用サイトを育てていきSEO対策までできれば採用単価がどんどん下がってきます。
よく見るのが「新卒採用はこちら」→「大手求人サイト」に飛ぶというパターン。これもいいですが、やはり自社採用サイトを強化していく方が今後のためにつながります。
○ダイレクトリクルーティング
→学生は中小企業を知らないだけなのでこちらからアプローチを行いましょう。
リクポスが販売パートナーをしている「チアキャリア」もスカウト機能がついているのでおすすめです。
○アウトソーシングの活用
採用リソースが不足している場合は、外部の力を借りることも大切です。採用業務は本当にこまごまとした業務が多いです。「根性」でやるのでは楽しく仕事が出来なくなってしまいます。
求人サイトに掲載をしないと学生が集まらないという時期もありましたが今はSNSやダイレクトリクルーティング、アウトソーシングなどいろいろな手段も増えてきました。より多くの学生に企業を知ってもらい、企業の魅力を感じてもらえれば大手企業にも負けない成功がうまれます。ぜひ活用してみてください。