厳しい採用市場の中、複数の選考を通過してようやく獲得できた内定者から「親が反対するので辞退します」と言われた経験はありませんか?
これが「親ブロック」です。就活生や第二新卒採用でたまに見受けられる辞退理由です。
◆なぜ親ブロックが起こるのか?
・親世代と子供世代の価値観のズレ
・少子高齢化による親子関係の密接化
・ブラック企業を警戒する保護者が増えた
大手企業に入社してほしい親世代、仕事内容を重視する子供世代のズレ。一人っ子や兄弟が少ないことで親子関係が密接化する関係。パワハラなどの問題が取り上げられ「ブラック企業」という認知が高まっている現代。
どれも間違ってはおらず親が子供を思う気持ちです。
◆親ブロックを防ぐ方法
企業は親の不安を払拭する必要があります。応募者を引き付けるためにHP、SNSで情報発信するのと同じです。家族にも信用してもらわないといけないのです。
まず大事なポイントは
【オヤカク】をすることです。
【オヤカク】とは、「親に確認」のことです。本人だけの内定承諾ではなく親に内定承諾の確認を行っているかどうか。周囲の同意が得られることで本人の意思もさらに強くなります。
では「オヤカク」をするにはどうしたらいいでしょうか。
・会社案内や自社商品を親へ送付する
・社長から親へ手紙を送付する
・内定後に親向けの企業説明会を実施する
・採用ホームページに「親向け」ページを開設する
これはお客様の信頼を得ることと同じです。ターゲットが内定者の家族になっただけなのです。
・会社案内や自社商品を親へ送付する
→会社名を聞いてする何をしている会社かわかればいいですが、すべて把握しているわけではありません。より理解をしてもらうために会社案内や自社商品を送付し理解してもらいましょう。
・社長から親へ手紙を送付する
→会社の状況や内定を出した経緯など手紙を送付するのはいいですね。メールなどオンラインでの送付もありますが、あえて手紙というのもいいかと思います。
・内定後に親向けの企業説明会を実施する
→こんなことまで…と思う気持ちもありますが今や説明会はオンラインが主流ですので福利厚生や先輩の仕事内容など親も一緒に聞いて下さい、というのは意外と現実的だと思います。
・採用ホームページに「親向け」ページを開設する
→親世代は会社名を聞いたらインターネットで検索をする、というのが一般的ですよね。そこで会社の雰囲気や詳細な仕事内容がわかれば安心出来ます。
【オヤカク】はブロックされないように! と思われがちですが、
応援している親にさらに応援してもらうということにもつながります。周囲の理解があってこそ長期的に勤務が出来ますので細かな工夫が必要ですね。