新型コロナウイルスの影響で、多くの企業がオンライン説明会・オンライン面接を導入している傾向にあります。「対面で会わないと判断できない」と多くの人が思っていましたが対面で会うことのリスクがあるため世の中ずいぶん変わってきました。その中で今回はAI面接についてご紹介していきたいと思います。

AI面接は人間の面接官ではなくAIが面接を行い、応募者を見極めるもので採用する企業が増えているそうです。

AI面接は新たに採用された面接手段の一つです。対面やオンラインでの面接は、応募者と面接官が揃って行われますが、AI面接は、応募者とAIが面接を行います。面接官がいなくてもAIとの面接で完結するということです。


◇どのようにAI面接を行うのか?

まずアプリをダウンロードしてスタート。

質問を読み上げ、スマホの画面にもその質問文が表示されます。応募者が時間内に回答をします。回答中はスマホのカメラが起動して、答えている様子が動画で撮影されます。

質問内容は本格的のようで質問に対する回答が浅いとAIは掘り下げた質問をするため、自分と向き合いながら考えをまとめて回答することが求められます。

例えば

「学生時代に計画を立て、物事に取り組んだ経験はありますか?」

回答が浅いと

「もう少し詳しくお聞かせください」

と何度も掘り下げてくるようです。


◇AI面接のメリット

・業務効率化

何といっても一番は業務効率化です。いままで何十人の面接官の採用にかかる時間と労力がかかっていました。また面接官によっては聞きそびれてしまった…ということもあるはずです。

AI面接をすることによって面接の内容を的確に行うことができます。

・分析が出来る

数値化できない情報を数値化できることが挙げられます。優秀な人材が使うフレーズやエピソードを学習し、どの程度類似しているのかを可視化する、コミュニケーションにおける仕草を採点することが可能になり、誰もが客観的に判断できる数値データとして出力できます。


◇AI面接のデメリット

・合格/不合格の理由がつけにくい

AIは合格/不合格の2択をするだけで、判定の内容・理由を事細やかに説明することができません。また、いままで行っていた将来の可能性や人間の「勘」に近い判断ができません。

・社風がイメージしにくい

人対人の面接は相性の問題もあるかもしれませんが、面接官の印象が良くて志望度が上がった。ということはよくあることです。

経験上、前職の採用では入社の理由の第一位でした。

それをAI面接に任せてしまうと良い印象というのは上げることは難しいでしょう。


◇AI面接を上手に活用

AI面接は効率的で合理的に業務をこなすことが出来ますが、人間だからこそ分かる事があります。やる気や熱意です。

AI面接に今までよりもよりたくさんの応募者の1次面接をお願いし、そのデータをもとに2次面接を行うのは人間というのがやはり理想だと思います。